2008年07月20日

冤罪事件に思う

先日、東京高裁で布川事件の再審開始決定が維持されました。弁護士をしていると、冤罪事件ではないかと思われる事件に結構遭遇するものです。弁護人として、当然無罪を求めて被告人と一緒に闘うことになるのですが、これが想像以上に大変なことです。本来無実であるなら、簡単に無罪が出ても良いように思いますが、真実無実であったとしても、一旦起訴された事件において無罪を獲得することは本当に大変です。そのことは無罪率が示しています。
 私が無実を信じ、確信して弁護した否認事件は、今までに6件あり、その内無罪判決が出たのが2件だけです。と云うことは、私だけでも4件の冤罪事件を経験したことになり、4人の無辜の人がいることになります。
 ところで、上記再審開始決定が出されたのと相前後して、私が弁護人の一人として担当した殺人の否認事件で、結局有罪が確定し今刑務所で服役している方から手紙が来ました。この事件の高裁判決を下した裁判長と、今回再審決定を維持した決定を下した裁判長とが同じ人であったこともあり、色々な事を考えてしまいました。
 手紙を送ってくれた方は、今刑務所において、再審申立書を一生懸命起案しているとのことです。再審は開かずの扉と云われ、当然のことながら、無罪判決を得るよりも、再審決定を得る方が遙かに厳しいものです。無辜の人にもっと光が向けられる社会にならなくてはいけないと思います。裁判員裁判がその契機になると良いのですが・・・。
posted by すずらん日記 at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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