2014年02月14日

破産・倒産事件雑感〜お金を借りるということ〜

 前回も書きましたが、弁護士になってから、多くの破産、倒産事件を手懸けてきました。そのたびに、なぜ倒産せざるを得なくなったのかを考えさせられます。その原因の一つに、お金を借りることに対する無頓着さがあるように思います。お金を借りれば通常金利がつき、利息を付して返済しなければなりません。借りたお金が将来有用な資産として残る場合、また将来の自分や会社のための投資になることが確実な場合は別ですが、そうでない場合は、慎重な吟味が必要です。買いたいものが、本当に今の自分にとって必要な物なのか、業者の甘言に乗せられて計画性に欠ける建て替えをしようとしていないか等、お金を借りて何かをするときは、もう一度慎重に検討することも大切だと思います。
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2013年12月29日

倒産・再生事件雑感〜銀行との付き合い方〜

 弁護士になってから、多くの倒産、再生事件を手懸けてきました。再生を遂げ成長している事業者もいますが、もう少し早く相談に来てくれれば、こんなに苦労することなく再生ができたのになぁと思うケースもあります。倒産・再生事件においては、どうしても銀行等の金融機関と保証協会の意向が重視されることになります。金融機関に色々お願いしても頑なな対応に終始され、思うように再生手続きを進めることができないことがあります。もちろん、金融機関ばかりに問題があるのではなく、借入れ、返済について十分に検討をしないまま、金融機関にさらなる借入れを求め、企業を存続発展させるために本当に問題となる点に目を背けその場しのぎの資金繰りを繰り返して来た事業者の側にも問題があります。
 現在、借入金の返済で苦労している事業者の方は、一度金融機関との付き合い方を検討してみたらいかがでしょうか。
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2013年11月26日

運をよくする最善の方法

 新しい年が始まったと思ったら、もう残り1か月になりました。うかうかしていると1年は本当に早いですね。
 ところで、「運が良くなる」、「運を強くする方法」等の題名の本を時々目にします。そんな良い方法はないと思いながら、ついついすがって読んでしまうのが我々人間です。特に思うように事が運んでいないときは、藁をもすがる思いでこの類の本を読んでしまいます。運をよくする最善の方法は、清い心を持ち、善行を行い、社会のために地道に努力を続けることのような気がします。もっとも、もっと簡単に、人より楽に運が良くなる方法を求めるのが私を含めた人の常ですから地道な努力を怠ってしまうのですね。考えてみれば、それが一番の不徳の種ですね。
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2013年08月25日

利口で貧乏するを見よ(白穏禅師)

 私の心の指針にしている白穏禅師の施行歌の一節を紹介させていただきます。


今生(こんじょう)富貴する人は 前世に蒔きおく種(たね)がある

今生ほどこしせぬ人は 未来はきわめて貧なるぞ

利口で富貴がなるならば 鈍なる人はみな貧か

利口で貧乏するを見よ


この世は前世の種次第 未来はこの世の種次第

富貴に大小ある事は 蒔く種大小あるゆゑぞ

この世はわづかのものなれば よい種えらんでまきたまえ

種を惜しみて植ゑざれば 穀物取りたる例(ためし)なし

田畑に麦稗(むぎひえ)蒔かずして 麦稗取りたるためしなし

麦稗一升蒔きおけば 五升や一斗はみのるぞや


  …施行歌は、まだまだ続きますが長くなりますので、またの機会に紹介させていただきます。
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2012年11月09日

return to happiness...

 子どものころ、未来は明るく多くの人が幸福を実感できる社会が来ると思っていました。未来は今よりきっと良くなると信じていたのです。日本は、私が子どもだった昭和30年代よりはるかに経済的に豊かな国になりました。テレビは各戸1台どころか、携帯にも車にも付いています。車も一家に何台もある時代です。
 しかし、私は子どものころに比べて幸福を実感できている人が増えたとは思えません。精神的な病に苦しんでいる人が、とても多くなった気がします。豊かになったはずなのに貧困にあえいでいる人がいます。金銭の支払いに困って私の事務所に訪れる人も少なくありません。
 どうしてなのだろうかと考えさせられる今日この頃です。情報が過多で、他人と比較され競争原理が支配しているからだろうかと思ったりします。幸福は各自の内心の問題です。自分にとって幸福とはなんだろうかと立ち止まって考えてみることも大切だと思います。
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2012年10月13日

久しぶりの国選事件

 久しぶりに国選事件の依頼が法テラスからきました。自転車窃盗の容疑で逮捕勾留されている被疑者の弁護です。被疑者は40代後半の男性で、知的障害があり、今まで何度も刑務所に入ったことのある人でした。
 被疑者とは、十分な意思疎通はできませんでしたが、1年前医療刑務所から出所したこと、NPO法人の運営するグループホームでお世話になっていることなど、おおよそ自分の置かれた環境についての説明はできました。
 弁護人に望むことを尋ねたら、入歯とメガネを忘れたので取って来てほしいとのことでした。次の接見のとき、入れ歯とメガネと部屋に置いてあったお金を差し入れたところ、涙を流して喜んでいました。一度も結婚したこともなく家族とはバラバラ、そして医療刑務所と社会を往復してきた被疑者の人生を考えます。被疑者から精神障害・知的障害を抱える人を支えるNPO法人の存在を教えて貰いました。

 被疑者はこのまま起訴されると前刑(懲役3年)程度の刑は科されることになります。自転車窃盗(自転車はすぐ被害者の下へ返っています)で医療刑務所に行ってもまた同じことの繰り返しだと思い、検察官宛に起訴猶予にしてくれるよう意見書を提出しました。幸い10日で釈放されました。今どうしているかなぁ…。
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2011年01月30日

頑張れニッポン

今朝はサッカーのアジア杯決勝をテレビで観戦しました。李選手の見事なボレーシュートが決勝ゴールとなって日本が優勝、遅くまでテレビを見た甲斐がありました。日本サッカーも強くなったものですね。ザッケローニ監督の采配も見事でしたし、日本の選手も本当に粘り強くなったと思いました。
さて、日本サッカーは強くなりましたが、日本経済、日本の先行きは何だか不安ですね。最近私の事務所に相談に来られる方の中に、長年事業をしてきた会社をたたみたいと相談される方が目立つようになって来ました。以前であれば、経営者の方は、事業の継続が可能なら、最後まで(私からみると、もうとても継続は無理だと思う状態になっても)頑張ろうとする方がほとんどでしたが、最近は、まだ事業の継続が可能だと思う段階で、事業の廃止を相談に来れる方が出て来ました。特に製造業の方に多いように思います。多額の金融機関からの借入金の返済を続けてきたが、日本の製造業における下請け企業の状態から将来性を感じることが出来ず、この状態では、ただ借入金の返済のために事業を続けている気がするというのです。私も、市場や労働力を求める先がグローバル化した今日、価格競争は激化し中小企業は、他にはない何か特徴を持たないと本当に苦しい時代になったと思います。以前と異なり、もう少し頑張ればいい時代が来るよとはなかなかいえなくなりました。
しかし、何か特徴を掴めばまだまだ日本の技術は世界に誇れるものですから、十分世界と闘って行けると思います。会社の将来に不安を感じている経営者の方、一人で悩んでいないで、たまには私の事務所に来て愚痴でもこぼしてみませんか?少しは気分転換になるかもしれません。再生のヒントが見つかるかもしれませんよ!私の事務所で民事再生の申立をして、再生の途を歩んでいる会社も数社あります。
直ぐに諦めないでください。“自分”も“会社”も頑張れニッポン!です。
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裁判員裁判体験記 平成23年1月22日記

昨年11月に裁判員裁判を体験しました。イラン人の覚せい罪の事件です。覚せい剤事件でも裁判員裁判になるのかと思われる方もいるかもしれません。裁判員裁判の対象事件は、大きく分けると「故意に人を死亡させた犯罪」と「法定刑に死刑又は無期刑(禁錮も含む)が含まれる犯罪」の場合です。覚せい剤事件であっても営利目的による輸入などの犯罪には無期懲役が法定刑に入っていますので、裁判員対象事件となるのです。
      4人の被告人(全員イラン人です)が同時に同じ法廷で審理を受けたので、
他の被告人の様子や他の弁護人の活動を見ることが出来、とても興味深くまた勉強にもなりました。裁判員裁判は、今までの裁判官による裁判に比べて直接主義がより反映されている手続きになっていると思いました。検察官も証拠を出来るだけ目で見て分かり易いように工夫しており、裁判員だけでなく傍聴している人にも分かり易いと思いました。今までの裁判と違い、素人の裁判員に理解して貰わなければなりませんので、弁護士も今まで通りの弁護方法では駄目だと痛感しました。裁判の結果は、私達が弁護した被告人の刑が、求刑からの割合では一番減っていたのと、私達の被告人の反省が一番心からの反省だと評価して貰えたので少しやり甲斐を感じました。
 さて、今日は休日当番弁護の日でした。お昼頃、愛知警察署に勾留されている被疑者から、当番弁護士の派遣依頼があるとの連絡を弁護士会から受けて愛知警察署に接見に行きました。事件は、30代後半の男性が、女子大生に・・・を見せたという公然わいせつ罪でした。被疑者は、逮捕・勾留されたのは初めてとのことでしたので、今後の手続きの流れ等を説明し、被疑者に知っておいてもらいたいことが書かれた差し入れ文書を差し入れて帰って来ました。
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2010年08月21日

破棄差し戻し事件

 今、最高裁判所で破棄され高等裁判所に差し戻された事件を担当しています。最高裁判所において、認定が変わり差し戻される事件は、非常に少ないと言って良いと思います。したがって、自分が上告して破棄された場合は非常に嬉しい訳ですが(二度その経験があります)、相手方に上告された事件が破棄されたとなるとこれは非常に苦しく大変なことになります。最高裁判所の判断に拘束されるので、破棄差し戻された裁判所において、主張出来ることは本当に限られるからです。そのため、差し戻し審における闘いはとても難いものになります。最高裁判所の判断がおかしいと思っても、その点を再度主張・立証することは出来ないのです。
 しかし、その限定された中で何とか高等裁判所に当方の主張を少しでも分かって貰いたいと頑張っていますが、残念ながら裁判所はほとんど聞いてくれない気がします。
 また、新たに裁判の難しさを感じる今日この頃です。
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2010年08月17日

最近の相談事情と弁護士特約

 暑い日が続いています。今日の名古屋の最高気温予想は37度、今年は35度を超える猛暑日が今までで一番多いとか、昔に比べて暑くなったことは確かのようです。
 さて、今日は午後から名古屋市消費生活センターにおける法律相談の担当でしたが、予約が「0」ということで、担当が流れました。債務整理の相談が、テレビCMを盛んに流している法律事務所や司法書士事務所に流れているためか、それとも債務整理の相談自体が減ったのか、以前なら盛況だった、サラ金やクレジットの相談が減ったようです。サラ金の相談自体が減ったとすれば、返済で悩んでいる人が減ったということで良いことですが、テレビCMを盛んに流している事務所に事件が流れているとなると少し複雑な気持ちですね。
 ところで、自動車保険に弁護士特約が付くようになって、交通事故の依頼、特に物損のような比較的損害額が小さな自動車事故の依頼が増えて来た気がします。今まで賠償の内容に納得出来ないが、費用的に弁護士に依頼出来なかった人もこの特約を使って気軽に弁護士に依頼出来るようになったと思います。正当な賠償を受けることが出来る、泣き寝入りをしないですむ、という意味で良い制度だという気がします。交通事故に遭って納得出来ない人は、一度弁護士特約があるか確かめてみると良いでしょう。
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